訪問歯科
碧の杜歯科くりにっくの訪問歯科は、
「専門的口腔ケア」・「歯、入れ歯の治療」・「摂食嚥下治療」の3つに分けられます。
基本的に通院が困難で介護が必要な方を対象にこちらから出向き、処置を行わせていただきます。
専門的な口腔ケア
月2回または月4回専門的口腔ケアを行うことにより、口腔内の細菌が減少し誤嚥性肺炎になるリスクの低下が見込まれる。
高齢者の肺炎の主な原因は誤嚥(誤って肺に唾液や食物が入り込むこと)によるものと言われている。
ポイント&メリット
こまめに見ることにより、早期にむしばの進行をおさえ、歯石の除去を行い、歯周病の治療を行うことにより歯周病による歯の喪失を予防また、糖尿病や心疾患、動脈硬化、脳梗塞等の全身疾患のリスクを減らし、また、病状の悪化を防ぐ。
入れ歯の管理、例えばひび割れなど、早期に発見すれば修理のみで使用できる事もあります。
お口の中の清掃だけでなく、口腔機能の面も評価することができるので、飲み込み、かみ方の面でのフォローも可能。
口腔機能が弱い方には飲み込み、かみ方を強くする訓練を行えます。
ご家族様への毎日の口腔ケアのフォローもできるので必然的に、お口の中はいつも清潔に保たれるので、口臭が減り、唾液も増え、
乾燥が改善され口腔周囲筋が活性化され、お喋りがしやすくなり元気がでる。
生活のハリがでる!
ケアの手順
①口腔内、外のマッサージ、保湿
お口が開きにくい方などは特に、お口周りの筋肉をほぐします。唾液も出やすくなります。
その後、うがいができる方はお水で加湿をします。
食物が残っている場合も洗い流します。
②粘膜清掃、ブラッシング
スポンジブラシにて、頬や上あご舌などの粘膜面の清掃を行います。専用の歯ブラシ、器具を用いて歯をていねいに磨きます。
誤嚥しない様に、スポンジブラシで汚れを取り除きます。
③保湿
清掃の仕上げに保湿を行います。
寝たきりの方などは特にお口の中が乾燥しやすいので、保湿剤を薄く塗ります。
④嚥下体操
飲み込みが悪い方や、飲み込みが低下している方はお口の筋肉、舌を鍛えるための訓練、体操を行います。
入れ歯を使用している方は、入れ歯洗浄液にて、きれいに洗浄、消毒して参ります。
ケア前は必ず、お話からはいります。
患者さまと密にコミュニケーションをとり、心を開いていただけることにより、お口もひらいていただけると考えておりますので、無理やり行うことはございません。
最初は拒否されていても、コミュニケーションをとることにより受け入れてくださる方がほとんどです。
口腔ケアはお口の中のケアと心のケアも同時に行うことができると思っております。
歯、入れ歯の治療
虫歯処置
多くの高齢者様では虫歯があっても、痛みを感じず、進行して虫歯が大きくなっているケースが多々あります。
その場合、痛みがないからと放置すると、虫歯菌が歯の根を通って歯茎の中に菌の塊を形成し、歯茎を腫れさす原因になります。
ひどくなると高熱がでたり、全身に影響をおよぼしかねません。
そのため虫歯で穴があいている歯に関しては、虫歯が大きく、歯が残らないと判断した場合は、できるだけ虫歯を除去したのち、虫歯の進行を遅らせるお薬を塗布し、プラスチックの蓋をして、食べ物や、細菌が侵入しないようにします。
また、歯を残せると判断した場合は虫歯が小さい場合は虫歯を除去し、プラスチックの蓋をします。
大きい場合は神経の処置をしたのち、差し歯を入れる場合もあります。
虫歯で根のみになってしまった歯は残せない場合が多いですが、できるだけ抜歯は避け、食べ物が詰まりやすい場合は歯周病、口臭の原因になるので、プラスチックの蓋をして口腔ケアのしやすい環境にします。
歯周病でグラグラしている場合は腫れやすくなるので、抜歯の可能性もあります。
入れ歯の処置
高齢者の方は、入れ歯を入れていることが多いと思います。
ですが歯茎は年々、痩せていきます。
今現在、使用している入れ歯がお口の中にあっている状態かどうかはしっかり見ないと分りません。
入れ歯がお口に合わないと食べ物をしっかり噛めず、喉に詰まりやすくなり、食形態を落とさないといけないことになったり、入れ歯が擦れて傷がつきやすくなり、喋りづらく積極性が減少したりします。
楽しくお食事を摂り、お喋りを楽しんでいただくためにしっかりとお口にあった入れ歯にすることが必要です。
そのために、現在使用している入れ歯が使える場合は、修理をして、現在のお口の中にあわせていきます。やむを得ず、使用が困難な場合は新しい入れ歯を作っていきます。
現在、入れ歯を使用されていない場合で、食事が摂れている方でもできたら、今残っている歯を守るためにも新しく作ることをおすすめします。
また、入れ歯は飲み込みを促す作用もあるため、誤嚥も予防できます。
認知症発症との関連も見られます。
摂食嚥下リハビリ
加齢と共に足腰が弱くなるのと同様に嚥下機能も加齢によって確実に低下していきます。
食事が上手く喉を通らない・飲み込みにくい・むせやすい・食べこぼしやすい・噛んでもなくならない…などの症状は「摂食・嚥下障害」の可能性があります。摂食・嚥下障害が起きると誤嚥性肺炎を引き起こしたり、食欲がなくなり体が栄養をとれなくなったり、食事の楽しみをも奪われてしまいます。
舌や口を動かすことは、脳の働きにも影響します。
脳機能障害(脳梗塞や脳出血などの病気)がある場合、麻痺などにより口や舌がうまく動かせないので摂食・嚥下機能障害になりやすいです。
違和感を感じ始めたらすぐ検査を受けることをおすすめいたします。
嚥下内視鏡検査(VE)
鼻腔から内視鏡を入れ、食べ物を摂る時の嚥下反射の状態や喉頭蓋の動き、食物の飲み込みの状況を実際目で見て確認します。
経鼻内視鏡を用いて飲み込みの可否だけでなく、柔らかいもの、固いもの、誤嚥しやすいもの、気管に詰まりやすいものなど食物の種類による飲み込みの状況を御家族や介助者の方と確認し、指導や相談をします。
評価からの流れ
今現在、お口の中に不都合があり、治療を必要としている場合、ケアを必要としている場合、
検診を希望されている場合は一度、ご連絡ください。伺わせていただきます。